若い人のための洋楽ロック&ポップス名盤案内

やがて聴かれなくなるかもしれない'60~'80の海外ロックやポップスの傑作(個人的な意見)を紹介します。

70年代 アメリカ

Vol.44 At Fillmore East THE ALLMAN BROTHERS BAND 1971

ライブで最も真価を発揮する バンドの圧巻のパフォーマンス。 フィルモア・イースト・ライブ/オールマンズ・ブラザーズ・バンド バンドの代名詞的作品であり、ライブアルバムの名盤として必ず挙げられ、スタジオ盤が色あせてしまうくらい、迫力あるパフォー…

Vol.42 Court And Spark Joni Mitchell 1974

淡い色彩と浮遊感。ジャズ、 フュージョン時代の最高作。 コート・アンド・スパーク/ジョニ・ミッチェル ジョニの創造性が、ジャズ、フュージョンの名手たちによって大きく飛躍した。全米2位、64週もチャートインした傑作で、彼女のアルバムの中で最もヒッ…

Vol.38 CLOSEUP Frankie Valli 1975

ゴージャスでスウィート、 粋な70’アメリカンポップス。 瞳の面影/フランキー・ヴァリ フォー・シーズンズのリード・シンガー、フランキー・ヴァリの3作目のソロアルバムで、70年代アメリカンポップスの名盤といっていい。アルバムは全米51位だったが、全米…

Vol.36 Before The Flood Bob Dylan & THE BAND 1974

攻撃的でパワフル。 ディラン、ロックンローラーと化す。 偉大なる復活/ボブ・ディラン&ザ・バンド ザ・バンドのグルーブの効いた演奏に乗ってディランが吠える。8年ぶりの共演、大物同士の全米ツアーの模様を収めたライブアルバムにして、アメリカンロッ…

Vol.34 CARAVANSERAI SANTANA 1971

熱気とクールネス、圧倒するほど ダイナミックなアンサンブル。 キャラバンサライ/サンタナ フュージョン時代の最高作だ。リズムの洪水の中を縦横無尽に駆け巡るギター、ドラマティックな展開に圧倒される。インストゥルメンタル中心ながら、全米8位。 一般…

Vol.32 MINUTE BY MINUTE THE DOOBIE BROTHERS 1978

ポップでメロウ、さわやかな ブルー・アイド・ソウルの味わい。 ミニット・バイ・ミニット/ザ・ドゥービー・ブラザーズ 2曲のグラミー賞受賞シングルを含む、ウエスト・コースト・ロックの名盤。バンド史上、最も売れ、最も高い評価を得た。全米1位。 マリ…

Vol.30 OFF THE WALL Michael Jackson 1979

名曲、佳曲そろった、元気はつらつ、 楽しさいっぱいのソウル。 オフ・ザ・ウォール/マイケル・ジャクソン 全米シングルチャートトップ10に4曲を送り込んだ傑作、マイケルの実質ファーストソロであり、その後の成功のきっかけとなった作品である。全米3位。…

Vol.27 Born To Run Bruce Springsteen 1975

アメリカの夢と挫折と、ロックンロール、ソウル、 R&Bへの限りない愛が込められた青春ロック。 明日なき暴走/ブルース・スプリングスティーン ロックへのリスペクトあふれたサウンド、そして閉塞からの脱出と希望を表現したみずみずしい歌に心つかまれる。…

Vol.22 Gonna Take A Miracle Laura Nyro and LABELLE 1971

甘美でエモーショナル、歌う歓びに あふれた珠玉のソウルカバー集。 ゴナ・テイク・ア・ミラクル/ローラ・ニーロ&ラベル 自作曲で勝負するシンガーソングライターが、シンガーに徹した全曲カバーのアルバムが一番なんて、失礼な気もするが、ローラ・ニーロ…

Vol.20 Songs In The Key Of Life Stevie Wonder 1976

名曲、ヒット曲がたっぷり、 神がかった絶頂期の総決算。 キー・オブ・ライフ/スティーヴィー・ワンダー 神がかっていた、と言われる70年代のスティーヴィーの総決算的アルバム。全米No1シングルをはじめ、代表曲がそろった充実の内容。レコード盤では2枚組…

Vol.18 Silk Degrees Boz Scaggs 1976

ソウルをまろやかな甘さで包み、ロックで 仕上げた都会的なブルー・アイド・ソウル。 シルク・ディグリーズ/ボズ・スキャッグス 70年代のブルー・アイド・ソウルの名盤だ。ソウルやアメリカ南部R&Bの渋味を、まろやかな甘さで包み、ロックのスタイルで表現…

Vol.14 Sweet Baby James James Taylor 1970

シンガーソングライター時代の 始まりを告げた、やすらぎと癒しの歌。 スウィート・ベイビー・ジェイムズ/ジェイムズ・テイラー それまでのフォークとは異なる、新しいスタイルのシンガーソングライター像を決定づけた男、ジェイムズ・テイラー。自らの体験…

Vol.12 LIVE Donny Hathaway 1972

グルーブと熱狂が一体化、 早逝の天才が放った渾身の名演。 ライブ/ダニー・ハサウェイ グルーブ全開の演奏と聴衆の熱狂が一体となって押し寄せる感動といったら!ローリング・ストーンズ誌が選ぶ史上最高のライブアルバム50選にも入った大傑作である。全米…

Vol.10 Aja STEELY DAN 1977

一流どころの名人芸が織り込まれた、 贅を尽くして創られたハイブリッド・ロック。 彩(エイジャ)/スティーリー・ダン 当代一流のミュージシャンを大勢集め、名人芸を引き出し、ロック、ジャズ、ソウルをハイブリッド化。洗練の極みともいえるサウンドを実…

Vol.6 Tapestry Carol King 1971

スタンダード級の名曲が揃った、 決して色褪せない私小説的作品。 つづれおり/キャロル・キング 15週全米1位を獲得しただけでなく、約6年も100位以内にチャートインし続けた色褪せない名盤。もし『つづれおり』が21世紀の今、新作として出たとしても、当時…

Vol.4 What’s Going On Marvin Gaye 1971

ソウルの枠をはるかに超えた、音楽世界遺産級の大傑作。 ワッツ・ゴーイン・オン/マーヴィン・ゲイ 慈愛と哀しみの切々たる35分。あまりに有名なソウルの大名盤であるが、人類が滅亡するその日まで聴き継がれて欲しいアルバムだ。 『What’s Going On』は前…

Vol.2 Waiting For Columbus LITTLE FEAT 1978

豪快で超・ファンキー、アメリカンロック屈指のライブ盤。 ウェイティング・フォー・コロンブス/リトル・フィート リトル・フィートの入門盤としてはうってつけだ。それに70年代のアメリカンロックの傑作でもある。ライブ盤ということでは、大名盤の誉れ高…